閉じる

銘柄研究無しに始める初心者、海外投資術

  • 米国株

2019-10-11 更新

はじめに

シリーズで続いてきたレポートも3本目ということになります。今回は、「銘柄研究無しで始める初心者、海外投資術」ということでお届けします。

まず、投資というといくつかのハードルがあります。

  • ●手続き上の手間
  • ●銘柄選びの手間

この2つが大きいのではないでしょうか。

手続きというのは、口座開設に伴う手間や、外国税額控除など確定申告の手間です。口座開設は1回で済みますが、確定申告は毎年発生する手間です。

しかし、外国税額控除に関しては、今はネット上で情報がかなりあります。

また、直接地域の税務相談会で確認したり、税務署で聞いたりすれば丁寧に教えてくれます。そういう意味では一時期と比べると相当心理的なハードルは下がったと言って良いでしょう。

一方、銘柄選びの手間は、はっきりと好みが分かれます。売上成長率や利益成長率などを始めとして、PER・PBR・ROEといった数字に興味を持つ人は、個別株研究が趣味になるケースがあります。

しかし、私が見てきた個人投資家の多くは、個別株研究まで至らず、安心して買えるインデックス投資で落ち着くケースが多いです。これには理由があり、個別銘柄研究をしても、成果が上がらなかったり、決算で株価が上下動したり、そういったいわば投資リスクで疲れてしまうのですね。

結果として、投資信託やETFで株式がパッケージ化されたものを買うということになります。これらの商品は、投資初心者でも買えるように、簡単に分散投資が実現するように作られた金融商品です。だからと言って利益が出にくいかというと、決してそんなことはありません。

むしろ、個人投資家が個別株をフィーリングで買うのに比べると、良い投資信託やETFは、はるかに個人投資家よりも優れた成績を残してきているのです。そのため、投資初心者はもちろん、ベテランまで広く活用されています。

さて、今回は海外投資の入り口であり、ある意味では終着点とも言える海外ETFをいくつかご紹介します。

VTI ~米国株のほとんど全ての株が買える~

VTIは、米国に上場する株式をまとめて買うことができるETFです。対象銘柄は、ニューヨーク証券取引所、NASDAQといった米国株式市場に上場をしている株です。対象銘柄は4000銘柄にも及びます。

前回ご紹介した、S&P500連動ETF【SPY・IVV・VOO】とよく似た値動きをします。S&P500と違う点は、小型成長株も含む点です。

運用総額は非常に大きく、10兆円規模です。2019年の初めまでは、ETF運用会社のトップ3に入る企業であるバンガード社の看板ETFでした。現在はVOOのほうが運用総額は大きくなっています。それでも、バンガードのETFの中で堂々の2位ですね。

VT ~世界じゅうの株式を購入することができるETF~

続いて、VTをご紹介します。VTは全世界への投資を可能にするETFです。米国株だけでは不安、全世界へ分散投資をしたいという人に向いています。おおよそ8000銘柄に及ぶ株式が投資対象になっています。

全世界の経済が成長する限りにおいて、VTも成長し続ける、こう考える人は少なくありません。特に日本人投資家には非常に人気があります。ただし、この10年のリターンは圧倒的に米国株ETFに劣後しています。

理由は中国をはじめとする新興国諸国の株式市場の停滞です。インデックスでの全世界投資というのは、株式市場の不調な地域への機械的な投資も意味しますので、自分がどのような投資をしたいのか、納得することが大事です。

VWO ~世界の新興国へ投資ができるETF~

新興国への投資というと、ブラックロックのEEMなども有名です。ここでは、経費率の関係でVWOをご紹介します。このETFは新興国諸国への投資が可能になるETFです。新興国と言っても、中国や台湾、タイなどを含みます。イメージとしては1人当たりGDPでの中堅国への投資といったところです。

ほんの数年前までは韓国も含んでいました。しかし、韓国はすでに一人あたりGDPではほとんど先進国水準になっているため、除外となりました。

この10年来殆ど取引値は成長しておらず、国家の経済的な成長性が株式指数の成長を意味するものではないということを証明する形になっています。しかし、投資先の国は将来性も含めて面白い国が多いのは事実です。

QQQ ~NASDAQの大手100銘柄に投資をするETF~

ニューヨーク証券取引所が比較的重厚長大な伝統的企業を扱うのに対し、NASDAQは新興企業を多く扱ってきました。例えば、AmazonやGoogleで知られるalphabet、Apple、Facebookなどは代表的な銘柄です。

少々毛色の異なる企業だと、飲料だけでなくフリトレーなどのスナック菓子で知られるペプシコなども含まれます。

NASDAQ総合指数とともにこのQQQの株価の動きはよく注目されます。2000年のITバブルではネット関連企業への行き過ぎた期待から、大きく買われました。しかし、10年以上の時を経て、高値を更新しています。

VGT ~バンガードの情報技術セクターETF~

最後にセクターETFを1つご紹介します。米国株は11のセクターに分かれています。セクターというのは「業種」と思って良いでしょう。そのうち、情報技術に特化したETFということになります。

米国株式市場における現在の伸長を支えてきたのが、このハイテク情報技術セクターです。いわば、成長株の「ど真ん中」を行くETFとも言えます。値動きはやや荒いですが、QQQと並んで大きなリターンを狙いたい人に向いているETFと言えるでしょう。

最後に

Vanguard Total Stock Market Index Fund ETF Shares(VTI)

最後に、本レポートでご紹介した5つのETFのリターンを簡単に見てみましょう。情報ソースはYahoo!financeからです。分配金は含んでいません。

  • 1位 QQQ
  • 2位 VGT
  • 3位 VTI
  • 4位 VT
  • 5位 VWO

ハイテクに強い2つのETFが圧倒的であることが分かります。しかし、比較的不況時には弱い傾向を示しますので、そのリスクを理解した上で検討すると良いですね。セクター投資というのは、個別事案へのエクスポージャーが高いので、どうしても値動きは荒くなります。

さて、初めての海外投資ということで、今回は海外ETFに絞って書きました。いずれも、株を買うように簡単、シンプルに取り組めます。米国市場での売買というのは、世界の最先端を行く企業群、あるいは多様な幅をもった商品群へのアクセスが可能になるということでもあります。

これらへの投資をきっかけとして、さらに充実した投資生活になることを願っています。ともにがんばりましょうね。

たぱぞうの米国株投資 たぱぞう

たぱぞう(たぱぞう)
投資顧問会社アドバイザー

2000年より投資を始める。
2010年以降、米国株投資を中心に行う。
2016年自らの投資観をブログにて書き始める。
現在平均月間100万PV、海外投資に特化したブログとしては出色のPVを誇る。

2017年より、某投資顧問業にてアドバイザーを務める。
この間、メディアに複数回取り上げられる。
「誰でもできる投資術」「誰でもわかる海外投資」をモットーに執筆中。

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

お取引まで最短翌日

ページTOPへ