金融検査マニュアル
(きんゆうけんさまにゅある)
金融庁が銀行や信用金庫といった金融機関の経営状態を検査する際に使用する手引書。バブル崩壊後の不良債権問題を背景に、貸出債権などの資産査定や、損失に備えた引当金の計上方法、法令順守などを細かく規定し、1999年に導入しました。金融界の課題が、不良債権処理から、人口減少や低金利の長期化に伴う収益力の低下に変化したことを受け、金融庁は2018年度末をめどに廃止する方針です。事実上、すでに運用を停止していますが、地方金融機関を中心に、融資や資産査定など現場では引き続き広く使用されているのが実情です。
情報提供:株式会社時事通信社
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