マネタイゼーション
(まねたいぜーしょん)

英語表記「Monetization」の日本語読みで、広義では貨幣化、現金化すること。金融専門用語としては、中央銀行が通貨を発行して国債を直接引き受けることを意味し、「財政ファイナンス」とも呼ばれます。日本では、極端なインフレを引き起こす恐れがあるとして、財政法第5条によって特別の事由がある場合を除き中央銀行（日銀）による国債の直接引き受けは禁止されています。

「特別の事由」というのは、「国会の議決があること」とされており、現在でも金融調節の結果として保有している国債のうち、償還期限が到来したものについては、国会の議決を経た金額の範囲内に限って、日銀は現金による償還を行わず、借り換えの形で直接引き受けています。