テーパリング
(てーぱりんぐ)
中央銀行が超金融緩和状態から抜け出す過程で採用する出口戦略の一つで、量的緩和策による資産買い入れ額を徐々に減らしていくこと。「量的緩和策縮小」とも呼ばれます。英語表記「tapering」の日本語読みで、英語の「taper」は「先が細くなる」「徐々に減らしていく」という意味です。
米国の連邦準備制度理事会(FRB)は、2012年に不動産担保証券(MBS)と長期国債を買う「量的緩和第3弾」(QE3)と呼ばれる政策を開始しました。その後、雇用環境の改善などを受けて購入額を徐々に減らし、14年10月に終了しました。20年3月には、FRBは新型コロナウイルス危機対応として事実上のゼロ金利政策と量的緩和策を導入しました。21年11月に量的緩和の縮小開始が決定され、22年3月に量的緩和を終了してゼロ金利を解除しています。
情報提供:株式会社時事通信社
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