消費者物価指数
(しょうひしゃぶっかしすう)
消費者が購入する各種の消費やサービスの小売価格の変動を調査・算出した経済指標。英語表記「Consumer Price Index」の略で「CPI」とも呼ばれます。ある時点を基準に、同等のものを購入した場合に費用がどのように変動したかを指数値で表したもので、物価そのものの変動を測定することを目的としています。季節的な影響で価格が変動しやすい生鮮食品を除いた「コア指数」が特に注目されています。世界各国で発表され、各国(地域)のインフレ動向を測る重要な経済指標として、生産者物価指数(PPI)とともにマーケットでも注目されています。
日本では、総務省が毎月、全国および東京都区部の数値を公表しています。国内のインフレ動向を測る基本的な指数のため、日本銀行が金融政策における判断材料として使用しているほか、賃金、家賃や公共料金改定の際の参考に使われるなど、官民を問わず幅広く利用されています。また、ドイツ、イタリアなど欧州連合(EU)の加盟国では、域内の物価変動を測定するため、EU基準による消費者物価指数である「調和消費者物価指数(HICP)」も合わせて算出しています。
情報提供:株式会社時事通信社
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